東京マラソン2011は市民ランナー川内優輝さんが日本人トップ

東京マラソン2011は2月27日開催され、男子は男子はエチオピアのハイル・メコネン(Hailu Mekonnen)が2時間7分35秒で、女子は、ロシアのタチアナ・アリャソワ(Tatiana Aryasova)が2時間27分29秒でそれぞれ優勝しました。また、埼玉陸協所属の川内優輝さんが2時間8分37秒で日本人トップの3位で入賞し、今年8月に韓国で開催される世界選手権大邱(テグ)大会の出場が内定しました。

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川内優輝さんは埼玉県職員で、実業団に所属しないわゆる市民ランナーです。市民ランナーが日本人トップとなったことに、関係者には大きな衝撃が走りました。

レースは、キロ3分のハイペースで進み、ペースランナーが抜けた30キロ過ぎからは優勝したハイル・メコネンと準優勝のポール・ビウォット(ケニア)の一騎打ちに。一旦は3位集団から離された川内さんは39キロ過ぎのアップダウンで日本人トップを走っていた尾田賢典(トヨタ自動車)を一気に抜き去り、40キロからは出場選手中最速の6分52秒でゴールを駆け抜けました。

川内優輝さんは、学習院大時代には箱根駅伝に学連選抜で2年生と4年生時代に2回出場しいずれも6区を担当し6位、3位と好走しています。実業団からの誘いもあったそうですが、「埼玉県のためにいい仕事をしたい」と県職員を受験し、2009年に採用され、現在は県立春日部高定時制の事務職員としてフルタイムで勤務しています。

勤務時間は午後0時45分から午後9時15分までのため、平日は午前中に2時間ほどのジョギング、週末は駒沢公園を20周(43キロ)走り、夏の週末には、実業団ではあり得ないトレイルを42キロ走ることもあるといいます。トレイルでのトレーニングに強さの秘訣があるかもしれません。ちなみに平日は久喜市鷲宮のコスモスふれあいロード(葛西用水路)を走ることが多いということです。

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韓国大邱(テグ)で開かれる世界選手権大会では市民ランナーの代表として、是非納得の行くレースで好成績を収められることを期待します。

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